食生活に欠けているもの
モチひとつつくるにも、米を臼でひき、モチをつくのは男の仕事、それをダンゴに丸めたりアンコを入れるのは女や子どもの仕事というように・・・
家族が一体となって、それぞれの適性と役割りに応じて食事を準備したわけです。
いま、私たちの食生活のなかで欠けているものが、この家族の一体感なのです。
日本型食生活というと、米とみそ汁がまっ先に浮かびます。
ところが、この日本人の主食"米という習慣が、いまくずれつつあります。
日本人の総エネルギーのなかで米の占める割合いは、戦後の60パーセントから現在30パーセント台にまで減少していますが、子どもや若者のあいだでは10パーセント以下と、今後もさらに減少する傾向にあります。
しかし、日本人がこの独特の風土性の土地に住みついて、一貫した食生活を築きあげ、健康を維持し、特有の体質や国民性をつちかってきたことを考えますと"米食"の重要性がいっそう深い意味をもって浮かびあがってきます。