誰が植物を気にかけているか 5
地球には恐らくこの数の人口を支えるのに十分な食糧を供給する余裕はあると思いますが、人類は、食糧の分配と貯蔵に関する政治的な問題を解決できそうにありません。
そして野生植物は一掃されてしまいます。
宅地や農地の開発のために植物の生育地が破壊されてしまうからです。
また人類は、食糧や家ばかりでなく、燃料も必要とします。
石炭や石油を買うことができなければ、植物を集めて燃やすしかないでしょう。
植物の絶滅は、北極圏から南極圏までいたるところで起きていて、まさに世界的な問題です。
このような危機の中心は、湿潤な熱帯雨林にあります。
我々が心配しているのは、これはと思う熱帯林のすべてが、今世紀の終わりまでに消滅してしまうのではないかということです。
恐らくそのときに遺存的に残っているのは低地アマゾンやザイールの辺境ぐらいでしょう。
熱帯における破壊の速度には度をはずれたものがあります。